D.t.titanus マナド持腹WF1羽化
様々な産地をブリードしていくなかで、ヒラタ原名の実のところのサイズポテンシャルはどんなものなのでしょうか。
一部産地においては、全長サイズが出にくいということをたまに耳にします。そもそも国内に入ってきた元虫の数が少ない、累代が進んでいる、などの理由があるとは思いますが、他の亜種や生息域を考えてみると、原名はもう少しサイズが伸ばせるのではないか。
そう考えたのが検証ブリードを始めたきっかけでもあります。
もちろん、全長サイズだけではなく、形状なども含めてです。
今回は検証ラインの中でも、当初はブリードするか迷ったWDマナドの持腹からの個体です。
迷っただけあって数は少なめ。♂2♀4です。
正直に言えば、このラインにはあまり時間とコストを掛けたくなかったので、最初から♀は1本返し。♂は2本返しと決めて臨みました。
餌はカンタケ→シワタケへのリレー。
♀はすべて予定通りに羽化。
♂は2本目に投入し、終令後期に2頭が同時に暴れました。
このまま蛹化させたかったのですが、ちょっと厳しそうだったので、やむを得ず緊急で用意したG-potに投入後にすぐに蛹化。2本返し作戦は失敗でした。
1本目投入から羽化まで、約9.5ヶ月ほど。
羽化した♂個体がコチラ↓↓↓
2本目の期首体重は、30gと34gでした。
暴れがなければワンチャン90を越えたかもしれません。
ポテンシャルはありますね。
とはいえ、この管理手法で88、89UPが出たので、メインラインがさらに楽しみになりました。
羽化個体は、顎先の形状がほんの少し違うので、その差がそのままサイズに出たような感じに見えます。
ヒラタ原名をブリードしている人の数が少ないとはいえ、アイルマディディのWD90UPが入ってきていたと思いますで、レコード更新の余地は全然あります。
当方の大型ライン、90~95UPでは羽化不全もほぼ無いので、まだまだ先は見えていません。
もちろん、自分も狙っていきますが、目標はやはり野外レコード越えですね。
さて、ペレンやアイルマディディがどのくらいで羽化してくるのか。
楽しみに待ちましょう。
あ、そういえばバンガイは少し前に産卵セットを組みました。
それではまた。